TEACCH研とは?
研究会のこれまでの歩み
この TEACCH の指導者研修セミナーが 1989 年、日本で初めて開催 されました。これを契機に(故)佐々木正美先生を中心として作られた のが TEACCH プログラム研究会です。この時のセミナーの受講生たち は、セミナーを通して TEACCH の理念に触れ、まさに「目からうろこ が落ちる」体験をしました。「自分の住む地域にこれを持ち帰って、まず できることから始めていこう。そして地域での実践を互いに共有する機 会を定期的に持ち、皆で励まし合っていこう」TEACCH プログラム研 究会のスタートの陰には、受講生たちのこのような共通の思いがありました。
以来およそ三十年。スタート当初は会員数 10 名足らずの本当に小さな会でしたが、各地区持ち回りの自主セミナーが毎年脈々と引き継がれていくうちに、会の趣旨に賛同する人が続々と増え、各地で新たな活動の展開を生みながら、現在では 1,779 名(2019 年 2 月現在)が結集する会となりました。このようにこの研究会が発展してきたのは、時期は違っていても、TEACCH の理念や援助技術に感銘を受けた人たちがずっと後押しをしてきてくださったからだと思います。
研究会の活動
TEACCH プログラム研究会は、「研究会の仲間で相互に研修し合う会」であることを大切にしており、2019 年 2 月現在、全国で北は北海道から南は鹿児島まで、17 の支部から成り立っています。研究会としての方向性・一貫性を保つために本部を置き、会全体としての事業の企画・運営に当たっています。本部主催の活動としては、隔年で行うコラボレーションセミナー(アメリカ TEACCH 部より講師を招き講演会および実践報告会を実施)と 2~3 月に行う実践研究大会、またトレーニング・セミナー、機関誌「ぷらう」の発行がその主なもので、また支部ごとに支部例会、講演会、セミナー等、支部独自の活動が活発に展開されています。
研究会の理念
これまでの研究会の歩みを振り返りながら、私たちはこれからも大切にしたいことを話し合う機会を持ってきました。いわば TEACCH プログラム研究会の理念ともいうべきものですが、それは次のような事柄です。
- TEACCHに学び、自閉症の人たちの文化を大切にしながら手をつなごう。
- 同じように、彼らをサポートする人たちも、互いを尊重しながら手をつなごう。
- 他の政治的要素等をネットワーク内に持ち込まないようにしよう。
- できないと最初からあきらめず、身の回りでできることから始めよう。
このようなTEACCHプログラム研究会の趣旨にご賛同くださる方、ご入会を心よりお待ちしています。
入会希望の方はこちらまで
TEACCHプログラム研究会リーフレットはこちらから入手できます